マッチングを受験するときに試験のタイプをわけてみたら・・
マッチングを受験するときに試験のタイプをわけてみたら3つに大まかに分けることができます。
今回は「マッチング試験」について取り上げたいと思います。
大学病院/市中病院という分け方や忙しさを基準に分けたハイパー病院/ハイポ病院など様々な分け方があると思います。
今回は試験別に分けて病院を考えてみたいと思います。
大きく分けて 「試験重要視型」「見学重視型」「知り合いや出身を重要視している型」と分けられます。
「試験重要型」は超人気市中病院や大学病院に多い特徴です。超人気市中では国試レベルを超えた専門医レベルの問題をバンバン出されている病院も多々あります。そのような病院を受けることを考えたら見学の段階で過去問を早期に手に入れて対策する必要があります。
大学病院の試験でも国家試験のような形式をとり試験を実施しているところも多くそのようなところでは 大学の過去問などが度々出題されているのも特徴です。大学病院も専門医試験で人気が高まっているように感じるので大学だから受かりやすいという時代ではないように感じます。
「試験重要型」では見学の際には過去問を手に入れ、大学病院などでは知り合いなどに情報収集するのが最善の策だと思います。
「見学重要型」は試験を積極的に実施しない(面接や小論文中心をさす)病院に多くみられ、見学回数や実習をこなした回数や説明会参加数などを採点基準に入れている病院を指します。このような病院は見学や実習の回数をこなすことが強く求められるため早めの対策が有効であると感じます。
大学のカリキュラムが忙しく、また外病院実習がしにくい環境下の大学の場合だと不利に働きますが、6学年時の場合外病院実習をしている場合も多く実習をマッチング対策に使うのが有効だと感じます。
「知り合いや出身を重要視している型」。これについてはあまり多くをふれませんが噂だけで信じるのもよくないですが少なからずあるとは思います。
「試験重要型」か「見学重要型」かは見学の時に情報を集めて、臨んだ方が後々楽になると思います。
「まとめてみたマッチング」天沢ヒロ
4月から新5年新6年になられてマッチングを意識する時期だと思います。
マッチングの対策と言われても、希望する病院の面接や小論文を受けに行くイメージしかないかもしれないですし、マッチングに対策!?って思われるかもしれません。
今回紹介する「まとめてみたマッチング」はマッチングのために病院見学をしようと思ったその日から病院見学に至るまで、そしてさらに受験することなどをマニュアル本のようにまとめた本です。
病院見学において「メールの出し方」「見学時の服装/持ち物」「見学時何を注目すればよいのか」など病院見学を全くしたことない人が初めて読むのに最適なのが特徴です。またこの本では「ダメな例」も示されており自分と比較することもできるためおすすめです。
また6年生で夏頃にいざ受験する病院にむけて対策をしようとしたときに「面接の事(礼儀など)」について大学では教えてもらえないようなことも多々あり6年生にも最適です。
(まとめ)
病院見学をこれから考えてる新5年新6年やこの夏マッチングする人が面接や小論文についても対策できる本。
2018年度版medu4 (変更点まとめ)+サマライズと併用しやすい?? +新規講座も多々・・・
2018年度のmedu4についてのまとめです。medu4について多くの改善がされているので先輩などに聞いても変更点が多々あると思いますので自分で確かめた範囲での変更点をまとめておきます。
あくまでも個人的主観なので参考程度にしてください
①配信時期について
(1)内科外科(メジャー)
(2017年度版) →内科の配信は3月末から5月にかけて(毎週メジャー1科目ずつ合計10科目を約2か月かけて)配信でした。
(2018年度版)→2018年4月1日時点で腎臓/内分泌代謝/血液/免疫/感染症が視聴できるようになり、予定では4月6日から呼吸器/循環器/消化管が視聴可能となりさらに4月9日から肝胆膵/神経が視聴できるようになったことです。
これにより内科の対策が4月9日からすぐできるようになることと112回の問題も組み込まれた講座となるので秋冬以降に回数別対策の時間を少しでも減らすことができるのも利点です。
(2)産婦人科/小児科/加齢
(2017年度版) →7月上旬の配信であった。
(2018年度版)→5月上旬の配信となった。
夏までに産婦人科/小児科対策が十分できるようになったことが大きいです。産婦人科や小児科は暗記科目の側面も大きいため早めの配信により暗記に割く時間を大幅に増やすことができます。
(3)マイナー/救急/公衆衛生
(2017年度版) マイナーは7月下旬から8月にかけて、救急は9月、公衆衛生については9月下旬となっていました。
(2018年度版) マイナーは6月上旬、救急は7月上旬、公衆衛生は8月上旬に公開となりました。
2018年度版がここまで配信が早くなった背景としてマッチング試験対策で夏までに国試範囲を終わらせておきたい/各大学卒業試験が早期になっていることから7、8月には公衆衛生などを含めた卒業試験が実施される大学が増えたことなどが考えられます。
(4)テストゼミシリーズ
2018年度版では7月新規で基礎シリーズが開講され、標準編も9月公開となり早期に実施されています。
配信時期のことを考えると 112回国試を反映した講座がおそらくどこよりも配信が早くなっているのが感じました。
② サマライズ(MEC)/TARGET(テコム)/冬期講習(QA)と併用しやすくなった??
112回国試受験者の多くのブログなどでmedu4+サマライズの併用について絶賛する記事が見られました。
サマライズについては10月中旬(2017年度については10月19日だった?)から配信されていました。サマライズメジャーマイナーも合わせて70コマあるヘビーな講座なのでmedu4の配信時期を見るとそれらの講座の時期と避けているのかなと個人的な主主観ですが感じました。
4月~8月にかけて medu4の主幹講座で科目別に対策
9月~10月 medu4のテストゼミや特講(2コマ~3コマが中心なのでサクサクしやすい)
10月以降 サマライズなどの講座もスタート可能
③ 特講シリーズの増加(10月~)
詳細はmedu4.comを参照してもらえばいいのですが、112回で話題となった輸液を中心とした講座や外科/栄養 臨床判断/臨床問題対策を中心とした講座が開講されました。1講座2コマ~3コマなので手軽にできますし サマライズなどと並行しても可能と思われます。
公衆衛生について
〇公衆衛生について
【公衆衛生とは】
公衆衛生について。公衆衛生は主に総論ブロックと必修ブロックを中心に出題され、対策時期として早くて夏頃であり、多くは9月10月に対策するのが中心となり短期集中の科目であり、出題自体も過去問の改編がかなり多く、過去問対策が重要となるのが重要な科目です。出題数としてほかのどの科目よりも多いため、手は抜けないどころです。
【映像講座編】
自力でやるのはあまりにも非効率であるため映像講義で最低限覚えるべき点を習得するかです。
映像講座は主に4つありますが、以下の点で比較してみました。
比較した点
① 配信時期
② 復習のしやすさ
③ 講義自体が頭に残りやすいか
④ 網羅できる演習問題量
⑤ 持ち運びやすさ
|
QA |
Medu4 |
MEC |
TECOM |
講師 |
盛永Dr |
穂澄Dr |
高橋Dr |
酒井Dr |
①配信時期 |
夏前 |
9月下旬【2017年】 18年は8月上旬予定 |
10月下旬 |
10月頭 |
②復習のしやすさ |
〇 |
◎ |
〇 |
‐ |
③頭の残りやすさ |
◎ |
〇 |
〇 |
‐ |
④演習量 |
約400題 |
約500題 |
約148題 |
約130題 |
⑤持ち運び |
◎ |
◎ |
〇 |
〇 |
総合評価 |
★★★★★ |
★★★★ |
★★★ |
‐ |
【1】 Q-Assist 公衆衛生 (担当:盛永Dr) オススメ度:★★★★★ 配信時期:夏前(5月~6月頃) テキスト;QBオンライン内のPDF コマ数:45分~60分講義×20コマ 扱う問題数:約400問程度 料金:QBオンラインあれば無料 ☆(こんなところがよかった点) ①問題を中心に解いていき、受験生が間違えやすいところは何回も説明しながら講義するため記憶に残りやすく、模試や国家試験では迷わず解けるようになるため点数化しやすい ②配信時期がどこよりも早く、夏前から公衆衛生対策が可能である事からMEC夏模試や第2回テコム模試で公衆衛生対策をした状態で臨めること。 ③あんまり出題されない部分と出題がよくされる部分の説明は強弱をつけてしてくれるため、最低限必要なことはわかる。 ★(ここが少し気になるところ・・) ①問題演習が中心となり問題に対応した知識になってしまうため、過去問で出題されない範囲が出される卒業試験や一部の模試問題には弱い。 ②レジュメ部分がバラバラに掲載されているため、暗記のまとめ物として使いにくい 【2】 Medu4 公衆衛生(担当:穂澄Dr) おすすめ度★★★★ 配信時期:9月下旬 テキスト;medu4ほかの科目と同じ形式(PDF) コマ数:60分講義×13コマ 扱う問題数:約500題(サンプルビデオより) 料金:7560円 ☆(こんなところがよかった点) ① レジュメ部分は過去問分析がしっかりされており、過去問既出事項は掲載されているため何を覚えるべきかがはっきりしていているため暗記事項がはっきりしている事。 ② 余白が多くあるため、模試や大学の卒業試験などで得た知識を書き込むスペースを広く取れる。 ③ ダウンロードさえすればタブレットに入れ込むができるため持ち運びに便利。国試会場は狭いし休み時間もそれほどないので抜群! ★(ここが気になるところ・・) ① 配信時期が少し遅め (MEC夏模試や第二回テコム模試に少し間に合わない) ② 印象に残りにくい |
【3】 MEC 公衆衛生 (担当:高橋Dr) オススメ度:★★★ 配信時期:10月下旬 テキスト;MECテキスト コマ数:70分講義×14コマ 扱う問題数:約148題 料金:メックの契約次第 ☆(こんなところがよかった点) ① 演習をあまりしない分、講義説明が圧倒的に多い講座であり、エピソード記憶を重要視してくれるため単なる暗記にならないので関連づけて覚えられる。 ② レジュメ部分が存在しており、何を覚えていけばいいのかがわかる。 ③ 盛永Drや穂澄Drが登場するまでは圧倒的にシェアを占めていた ★(ここが気になるところ・・) ①問題演習量がかなり少ない。 ②テクニックなどをあまり教えてくれないため、時間のない人とかには問題解く力に直結しないためやりにくく感じるかもしれないです。 ③配信時期が遅め ④疫学の部分の説明がわかりにくい |
【4】 TECOM 配信時期:10月頭 テキスト;テコムテキスト コマ数:26コマ(講義時間はコマにより変動) 扱う問題数:約130題 料金:テコムの契約次第 ☆(こんなところがよかった点)① 思ったよりも国試会場では割と使っている人を見た印象 ② テコム模試では少しだけ有利!? ★ (ここが気になるところ・・) ① 掲載問題数が少ない ② 他社に比べてユーザーは少ない印象 |
【書籍編】 【1】 問題集‐QB公衆衛生 これほぼ一択だと思います。10月中旬に発売され、最新回の国試問題まで反映されており掲載問題数も最多(5年時に2017年版購入しましがその時の掲載問題数が600題でした。6年時に購入された方は2018年版を使用していました。) QBオンラインコードさえあればオンライン上でも演習が可能。 QBの最大の特徴である1周目問題なども記載されており選別もできる。
【2】参考書‐レビューブック(RB)公衆衛生(毎年改訂:10月中旬) レビューブックシリーズの公衆衛生。全610ページ。 過去問に掲載されている知識は完全網羅されており、文字の羅列だけでなく、各章Lectureというページでは暗記だけではない説明や覚え方なども掲載されています。模試などで少し細かい知識が問われた時でも対応できていたのでオススメの一冊です。 過去問でまだ出題されていない内容などを新たに追加して入れるにはいいと思う。レビューブック全部を網羅するのはかなりきついように感じます。
【3】参考書‐公衆衛生がみえる(2年に1度改訂 2018年4月改訂予定) 病気がみえるシリーズの公衆衛生ver。全453ページ 絵や図が多く、見やすい印象。 レビューブックに比べて表やグラフが多く使用されていることや一部レビューブックに比べて詳しい記載も一部あるため好みで選べばよいという印象。 レビューブックは毎年10月改訂であるため10月以前までには最新刊は出版されないのですが、公衆衛生がみえるについて2年に1回ペースの改訂であるため10月以前でも使用できるのも特徴です。 何か公衆衛生の辞書的な本には最適かもしれないです。十分すぎるくらいの記載量だと思います。
【4】参考書‐公衆衛生 (Simple Step) 単行本 – 2017/12/1 :高橋 茂樹 (著), 他著 MEC高橋先生が著書となった本。講義はレジュメもしっかりあるが、口で説明することが多いので高橋先生本人が著者であるSTEPシリーズは高橋先生好きの人にはおすすめ。 流れや背景がないと覚えられない時によいと思いました。 2017年12月の改訂なので112回受験の際には使うには遅かったのですが、113回以降受験生の人であれば検討してみても良い本だと思います。 |
【実際の進め方例】 例① 【映像講座】QA 【書籍】RB公衆衛生+QB公衆衛生 7月中旬頃から内科/産婦/小児の映像講座が終わった後公衆衛生対策として始めた。 ①まずは盛永Drの講義を見て、ざっくりした問題の解き方を講義で学ぶ。20コマを見終わった後は講義で扱った問題をQBオンライン上で解くようにした。(3回転以上はした) 講義内での問題が解けるようになってからは、除外選択肢に注目してさらに講義内の問題を解くようにした。 問題も答えもある程度暗記したと思ってからはQBオンライン内にあるQuick Checkを使用して1つ1つ選択肢に○×をつける練習をして知識を確実にする方がいいと思った。1人で復習していると正解選択肢ばかり注目してしまい、除外選択肢まで注目できないのが現状だと思った。1番頻出な科目であるにも関わらず不思議と対策がおざなりになりやすいです。ある程度知識がついたと感じたら(=講義の復習とQuick Checkが完成したら)、RB公衆衛生とQB公衆衛生を使用して不安な場合さらに知識を入れるのが安心感もあり万全な対策だと思います。いきなりRB公衆衛生などを読むと何をまず覚えるべきなのかがあやふやになるのが1番怖いです。(講義自体でほぼ足りるが模試などで少し細かい内容が出題されて復習用に有用だと思いました)
例② 【映像講座】medu4 【書籍】RB公衆衛生+QB公衆衛生 自分の先輩の1例。映像講座をみながら穴埋めを完成させる。復習の際には穴埋めをまず確認するようにして、余裕が出てきたらほかのレジュメ部分も確認しながら知識を補充していたということです。 Medu4の最大の特徴は余白が多い事。卒業試験や模試などで新出事項を書いておいておくことでほかで得た知識を確実に残すことができるのがよかったということです。 Medu4内の問題を解きつつもQBも解いて補完したそうです。 |
【問題を使って復習の仕方例】 (104G22:一般総論) 医師法に規定されているのはどれか.3つ選べ. a 守秘義務 b 堕胎の禁止 c 無資格診療の禁止 d 無診察治療の禁止 e 死体検案書の交付 ① 最初の段階では 解答は医師法には c 無資格診療の禁止 d 無診察治療の禁止 e 死体検案書の交付 と覚える。 あまり演習をしてない頃は医師法による医師の規定されていることを覚えるのも精一杯だと思います。 ② 次に2回目以降で解答は出せるようになった/暗記してきた場合は 除外選択肢に注目しながら解くといいと思います。 a 守秘義務 b 堕胎の禁止 はそれぞれ何に規定されているのかと言うと両者とも刑法に規定されています。 ③次に復習するときはそれぞれの選択肢が〇〇法に規定されているかまで言えたらもう完全段階だと思います。 ④さらに医師法でほかに規定されていることが過去問以外で気になればRBなどで確認すればさらに詳しく載っているので確認すればよいと思います。
このように公衆衛生は過去問を中心に勉強するのが近道だと感じました。 量も多く暗記事項も多いですが、国家試験当日はこのような過去問を反復すればできるようになる科目は貴重な得点源となるのでぜひ得点源できたらと思います。
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【直前講座系】 メジャー科目などは「サマライズ」「TARGET」「冬期講習」などがありますが、公衆衛生に関しては元々配信時期が遅いのもあり直前期に配信される公衆衛生単独の講座はないのが現状です。 MECの直前講座(6コマ目:高橋Dr)とQAの直前講座の一部(盛永Dr)に公衆衛生を扱っているのが現状です。112回国試ではQAの直前講座で公衆衛生の範囲で的中問題もありました!
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