医師国試日記

112回医師国家試験を受験する医学部6年生のブログ。111回医師国試の大きな難易度の変化と昨年度から大きく変わり多様化する医師国家試験予備校業界。予備校の比較や教材の比較やまとめノートなどできる範囲で記事にしていきたいと思います。ぜひ読んでみてください

111A58  悪心・嘔吐から必ず鑑別すべき疾患について  

 

 

今後は 臨床問題から病態生理を理解して診断名はわかることが前提で そこから治療方針や鑑別疾患やそれに伴う検査を選ばせる問題が増加していくと考えられる ・・・前回の記事で書かせてもらいました(20170603参照((+_+))) 

 

そんな一例を紹介したいと思います。

111回臨床問題で出題された一例です。

【111A58】※ 医師国家試験過去問データベースより引用

【診断名】心筋梗塞をテーマにした問題です。

心電図所見では Ⅱ.Ⅲ・aVF誘導においてST上昇がみられることからST上昇型下壁心筋梗塞が考えれられます。

そして問題の流れとして

① 下壁に栄養する血管である右冠動脈が房室結節に栄養できないことから 完全房室ブロックや洞停止 

心筋梗塞による虚血により心室細動

になるという 流れです。

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ここまでは問題の解説になりましたが今回紹介したいのが 下壁梗塞についてです。

心筋梗塞といえば突然の胸痛から始まり30分以上持続する胸痛で安静時労作時ともに胸痛が変わらないことで有名です。しかしこの症例文では 胸痛を示唆する所見がないのが特徴です。

 

下壁心筋梗塞では 消化器症状(吐気など)を主訴に来院されることが多く、消化器疾患と思ったら実は急性心筋梗塞であったとという症例が多いのも特徴であり 悪心・嘔吐の鑑別に必ず心電図検査などの急性心筋梗塞を調べられる検査を入れる必要がある とされています

※ 参考文献 聖路加国際病院 消化器内科 悪心・嘔吐の鑑別について

http://www.igaku.co.jp/pdf/1401_resident-02.pdf#search=%27%E4%B8%8B%E5%A3%81%E6%A2%97%E5%A1%9E+%E6%95%91%E6%80%A5+%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E7%97%87%E7%8A%B6%27

 

111A58ではそのような背景を知ってほしいと問題でもあるように感じました。

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